1. はじめに
エピソード9「Back to Basic」は、タイトルどおり“原点に帰る”回…なんだけど、ただの回想では終わらないんですよね。夜空の下でワチャワチャしてたと思ったら、気づけばプロ同等の環境に放り込まれていく。その切り替わりの速さが、今の彼らの等身大と志の高さを同時に映していてグッと来ました。
個人的にこの回で一番好きなのは、“憧れは超えるためにある”っていう空気感が終始流れているところ。練習で積んだ手応え、体調の不安、表現の細部(目線や語尾の抜き方まで!)をすべて抱えたまま、それでも一段上の世界に手を伸ばす。観ながら「あ、これもう“オーディション番組の参加者”じゃなくて“アーティストの初期衝動”だ」と何度も思いました。

動画を見ながら解説をどうぞ!!!
夜空から始まる青春シーン
冒頭は、ライトを全開にして夜を“昼”に変えるシーン。無邪気な声や笑い声が響いて、まさに青春そのもの。
「行け行け!ここ一体を昼にしろ!」
「夢が見える」
「星が綺麗!」
「こんだけ明るくしてても星が見えるってすごくない?」
こういう一言一言に、彼らのテンションとワクワク感が凝縮されていて、観ている側まで気持ちが明るくなるんですよね。
しかもこの“何気ない夜空のシーン”が、後のシリアスな「ガチプロ審査」に向けて大事な伏線になっていると感じました。
-
昼のように照らされても、星(=夢や憧れ)はちゃんと見える
-
どんなに強いライト(=プレッシャー)があっても、視野を上げれば理想は消えない
比喩っぽいけれど、この瞬間にすでに“プロの覚悟”が透けて見えていた気がします。
2. 審査前の心境と準備
安堵と緊張が入り混じる審査方針(カンタ・レオ)
次の審査は「もう一度14人全員でのパフォーマンスを経て人数を絞る」という方針が発表されました。
その瞬間の空気は、ホッとする気持ちと同時に、次への不安も入り混じっていました。
カンタ:「ここで安心していいんかな…」
レオ:「全員が実力あるから、どう選ぶのか想像できない」
この二人の言葉が象徴するように、みんなの表情には安堵と緊張が同居していました。
「無事通過できて安心」という気持ちの裏で、「誰かが落ちるかもしれない」という現実が頭から離れない。
特にレオの「どう選ぶのか想像できない」という一言は、この回を貫くテーマを表していたと思います。
全員が実力者で、誰が欠けてもおかしくない。その状況でどう差をつけるのか——。
これは参加者にとっても、そして観ている側にとっても胃がキュッとなる瞬間でした。
“ガチプロ審査”宣言と合宿移動(SKY-HI)
ほんの少し安心した空気が流れた直後に、場の雰囲気を一瞬で変えたのが SKY-HI(日高光啓) の言葉でした。
SKY-HI:「今回は“ガチプロ審査”です。もう疑似プロじゃない。本物のプロと同じ環境でやってもらいます」
SKY-HI:「USの第一線で活躍するトラックメーカーと一緒に作った楽曲を課題にします」
この瞬間、会場の空気がピタッと止まったように感じました。
「え、もうプロと同じ土俵に立つの?」——みんなの顔に走った緊張が画面越しにも伝わってきて、観ているこっちまで心臓がドキッとするほど。
さらに追い打ちをかけるように、合宿場所の移動も告げられます。
SKY-HI:「この20日間、本当にありがとう。次はもっと山の奥へ行きます」
ただの場所移動なのに、その一言に“段階が変わる”という強烈なメッセージを感じました。
「練習」から「本番」へ。
「挑戦者」から「プロ候補」へ。
その境界線をまたいだ瞬間の空気感に、鳥肌が立ちました。
原点回帰の場所での再会(ルイ)
合宿先を移動してたどり着いたのは、あの堀江の施設。
メンバーにとっても視聴者にとっても、「ここから始まった」という記憶が一気に蘇る場所でした。
そしてその空間に足を踏み入れた瞬間、ルイが笑顔で口にした言葉がとても印象的でした。
ルイ:「当時は156cmだったんですけど…今は22cm伸びました」
一見ただの身長トーク。でもその一言には、彼自身の歩んできた時間と成長がギュッと詰まっていました。
背丈だけじゃなく、歌もダンスも、そして人としての器も大きくなった——そんな自覚がにじみ出ていて、聞いているこちらまで胸が熱くなりました。
壁の落書きやピアノを見て「懐かしい!」と声を上げるメンバーたち。
その姿はまるで学生時代の教室に帰ってきたかのようで、画面越しでも思わず笑顔になってしまうほど。
けれど同時に、この“原点回帰”はただの思い出探しではありません。
「憧れの場所にもう一度立って、今度は憧れを超えていく」
その強い決意を込めたシーンでもあったんです。
過去と現在が重なり合う瞬間に立ち会えたことで、これから挑む“ガチプロ審査”が一層リアルに迫ってきました。
3. 課題曲『Secret Garden』への挑戦
振付の試練(ジュリアン指導)
新しい課題曲は、まさかの 『Secret Garden』。
しかも振付を担当するのは、世界的に活躍するコレオグラファーの ジュリアン。その名前が出た瞬間、メンバー全員の表情が一気に引き締まったのがわかりました。
ジュリアンのレッスンは、とにかく「形」じゃ終わらせてくれません。
ジュリアン:「振りは覚えるだけじゃなくて、“ニュアンス”を出さなきゃダメだ」
ジュリアン:「頑張りすぎると逆に“キッズ感”が出るから、余裕のある色気を見せて」
この言葉を聞いた瞬間、観ているこちらまでドキッとしました。
「必死さ」じゃなく「余裕」を求められるなんて…プロの現場そのものですよね。
実際に踊ってみると、メンバーたちもかなり苦戦。
-
「音を聞けてないとバレる」
-
「裏のリズムを取らないと成立しない」
そんな指摘が飛ぶたびに、彼らの顔つきが真剣になっていく。必死に食らいつこうとする姿に「ここがターニングポイントだ」と強く感じました。
観ていて特に印象的だったのは、**“頑張らない勇気”**が試されていたこと。
「大きく動けば伝わる」という学生的な発想から、「小さな動きに込めるニュアンス」で大人の色気を表現することへ——。
たった数分のレッスン映像なのに、ステージの温度がぐっと変わったのがわかりました。
正直、この段階で「この課題曲をここまで短期間で仕上げるのは無理じゃないか?」とすら思いました。
でも同時に、「だからこそ彼らがどこまで辿り着けるのか観たい」という期待で胸がいっぱいになったんです。
体調不良との戦い(ユキほか)
練習が本格化する中で、避けられなかったのが 体調不良との戦い でした。
特に苦しそうだったのが ユキ。
喉の痛みと咳に悩まされながらも、仲間と一緒に前へ進もうとする姿が映し出されます。
ユキ:「本当は朝の基礎レッスンも出たかったんですけど…無理すると逆に迷惑かけちゃうので」
その声には悔しさと冷静さが入り混じっていて、聞いているこちらまで胸が締めつけられました。
他にも「頭痛で体が重い」「練習に集中できない」と訴えるメンバーがいて、まさに極限状態。
普通なら「休んで」と言いたくなるところですが、彼らは“本番は待ってくれない”現実を分かっているからこそ、簡単には止まれないんですよね。
仲間の声:「無理して練習して体壊すのだけはやめてほしい」
この言葉には強い優しさがありました。
ライバルでありながら、仲間として支え合う空気があるからこそ、見ている私たちも「どうか無理しないで」と願わずにはいられませんでした。
個人的に印象的だったのは、ユキが「薬を飲んだら少し楽になったので、また頑張ります」と笑顔で語ったシーン。
小さな一歩かもしれないけど、その言葉からは「自分はまだ負けてない」という強い意志が伝わってきました。
体調という目に見えない敵と戦いながら、それでも前を向く姿。
ここにこそ、プロになるための覚悟がにじんでいた気がします。
世界観を共有する「2人だけの世界」
『Secret Garden』をどう表現するか——。
この曲の持つ甘さと切なさを形にするために、メンバー同士で「どんなシチュエーションを思い描くか」を共有する時間がありました。
最初に場を和ませたのは カンタ。
カンタ:「僕は家にいるインコに向けて歌います」
突然の“インコ告白”に、思わず全員が爆笑。
こういうおどけた一言で場が柔らかくなるのは、カンタの持ち味ですよね。冗談半分なんだけど、“誰に歌を届けるのか”を真剣に考えているからこそのユーモアに感じました。
一方で、他のメンバーはかなりリアルな妄想を語ります。
-
レイ:「クラブで気になる女性を振り向かせたい」
-
別のメンバー:「同窓会で元恋人と再会して、二人で抜け出す感じ」
-
他メンバー:「世間には認められない禁断の恋。だからこそ“秘密の庭”で会う」
それぞれが全然違うシチュエーションを語っているのに、不思議と共通していたのは “二人だけの世界” というイメージでした。
メンバーの声:「全員で歌うというより、一対一で相手に語りかける感じにしたい」
この言葉で、チーム全体の方向性が一気にまとまったんです。
観ていてすごく心に残ったのは、彼らがただ歌やダンスを合わせるのではなく、感情の背景まで揃えようとしていること。
歌声の強弱や表情の切なさに“共通の物語”が宿った瞬間、ステージがぐっとリアルになるのを想像できました。
「秘密の恋」「誰にも邪魔されない二人の世界」——。
そのイメージを共有したとき、彼らの表情がふっと変わったのを見て、「あ、これは化けるぞ」と思ったのは私だけじゃないはずです。
歌唱&表現の細部レッスン
『Secret Garden』の練習は、ただ歌って踊るだけでは終わりません。
一つひとつの言葉の響きや、目線、ちょっとした体の動きまでが徹底的にチェックされていました。
特に印象的だったのは ゴイチ の言葉。
ゴイチ:「歌の意識を途切れさせずに、踊りながらも歌い続けるのが難しいんです」
まさに“同時進行の壁”に直面していました。歌のメロディに振りが寄り添うのではなく、裏のトラックを拾う振付だからこそ、歌声と体のリズムがズレやすいんですよね。その葛藤を真正面から語るゴイチの姿が、なんだかすごくリアルでした。
一方で ライフ は、自分の“目線の迷い”を告白。
ライフ:「どこを見たらいいかわからなくて、視線がフラフラしちゃうんです」
その言葉に、すぐさま SKY-HI がアドバイスします。
SKY-HI:「お客さんを見ればいいんだよ。真正面に伝えたい人がいると思って」
たった一言の助言で、ライフの表情がガラッと変わる瞬間を目の当たりにして、「これがプロの指導か」と鳥肌が立ちました。視線一つでこんなにもパフォーマンスが変わるんだと実感できたシーンでした。
そして、もう一人心に残ったのが カンタ。
彼は歌詞の語尾や子音のニュアンスについて細かく指摘を受けながらも、何度もチャレンジ。
指導:「“眩しすぎて目を閉じ”の“閉じ”は、もっと感情をこめて」
カンタはその言葉にしっかり食らいついて、歌声の表情を少しずつ変えていきます。その粘り強さが彼の魅力なんですよね。
この細部のレッスンを見ていて感じたのは、「形」じゃなく「心」まで磨いているということ。
ダンスのステップや歌詞の発音が揃っていても、それだけじゃ伝わらない。
視線の定め方、声の抜き方、語尾の響かせ方——その全部に“感情”を宿すことを求められている。
観ている私たちまで息を呑むくらい、ひとつのフレーズを繰り返す姿が印象に残りました。
まさに「アーティストになる」ということは、細部に命を吹き込むことなんだと気づかされた瞬間でした。
4. メンバーごとの成長と葛藤
個性を磨く、武器を増やす(レオ・ユキ・ライフ)
『Secret Garden』の練習を通して、それぞれの個性がどう輝くのか——。この回では、その“武器探し”がとても鮮明に描かれていました。
まずは レオ。
彼に対してSKY-HIが語ったのはこんな言葉でした。
SKY-HI:「考えるを超えて“感じる”瞬間をもっと見たい」
レオはこれまで「努力で積み上げる真面目さ」が強みだったけれど、それが逆に「計算的すぎる」と見えてしまうこともあったんですよね。でも社長のこの一言で、彼が殻を破ろうとしているのが伝わってきました。
実際に練習でも「楽曲に導かれるまま体が動いた」と語る姿があり、そこには新しい武器——直感で魅せる表現力——が芽生えていました。
次に ユキ。
体調不良と戦いながらも、歌声では意外な魅力を見せてくれました。
指導者の声:「低音をセクシーに響かせられるのは大きな武器だね」
高音の伸びやかさがこれまでの強みだと思っていたけれど、この回では低音の存在感が光ったんです。まるでブルーノ・マーズを思わせるような色気があって、観ているこちらも「こんな引き出しを持っていたのか」と驚かされました。体調が万全でなかったからこそ、力を抜いた歌声が逆に深みを生んだのかもしれません。
そして ライフ。
彼は「視線をどこに置くか」で悩んでいたのですが、改善していく中で、歌声にも新しい輝きが生まれていました。
SKY-HI:「お客さんにまっすぐ届ければいい」
このシンプルなアドバイスが、ライフにとっては大きな転機。迷いのない視線とともに、歌声に芯が通った瞬間がありました。そこで感じたのは、彼の真の武器は“目線と声の一体感”なんだということ。視線が定まると、自然と歌に説得力が増すんですよね。
この三人を見ていて強く思ったのは、**「個性は探すものじゃなく、磨くもの」**ということ。
誰かと比べるのではなく、自分の中にすでにある光をどう伸ばすか。その過程が、まさにこのエピソードで浮き彫りになっていました。
観ているこちらまで「自分の武器って何だろう?」と考えさせられるほど、一人ひとりの成長がリアルに伝わってきました。
“天井”を超えるための葛藤(ゴイチ)
このエピソードで最も胸に刺さった場面のひとつが、ゴイチに対するSKY-HIの言葉でした。
SKY-HI:「ゴイチのパフォーマンスは素晴らしい。でも、最初の“天井”が見え始めている」
この一言は、ゴイチにとっても視聴者にとっても衝撃でした。
褒められながらも「限界が見えてきている」と告げられるのは、挑戦者として一番怖いこと。
その瞬間、ゴイチの表情が揺らいだのが印象的で、観ている私の胸まで締めつけられました。
ゴイチ自身も悔しさを隠さず、こう語っています。
ゴイチ:「今回の審査は過去一番悔しかった。自分を出し切ったはずなのに、想像を超えられなかった」
その正直な吐露に、思わず「わかるよ」と頷きたくなりました。
自分なりに全力を出したはずなのに、それが“想像を超えるレベル”に届かなかった時の虚しさ。何かを本気で頑張ったことがある人なら、きっと共感できるはずです。
でも同時に、SKY-HIはこうも伝えています。
SKY-HI:「“なぜ自分はこのスタイルなのか”を掘り下げれば、深みはもっと増す」
つまり限界は“壁”ではなく、“掘り下げれば壊せるドア”だということ。
自分の好きな音楽や影響を受けた文化、歩んできた人生を掘り下げることで、その人にしか出せない“深さ”が生まれる。
観ていて感じたのは、ゴイチの悔しさがむしろ希望に変わっていく予感でした。
「ここで終わらない」「まだ上に行ける」という眼差しに変わった瞬間、鳥肌が立ちました。
天井が見えることは、ある意味でスタート地点。
その天井をどう突き破るか——ゴイチのこれからがますます楽しみになる、そんなシーンでした。
視線・姿勢・細部の表現力(ライフ)
このエピソードで特に印象に残ったのが、ライフの表現力に関するやり取りでした。
歌も踊りも安定している彼ですが、SKY-HIが指摘したのは「ほんの細部」。
SKY-HI:「視線がにゃーんって外れてるのが気になる。もっとお客さんに突き刺すように見てほしい」
この言葉を受けたライフは、自分でも迷っていたことを正直に打ち明けます。
ライフ:「どこを見たらいいかわからなくて…横向く振りのとき、目線を定められないんです」
その率直さに、観ているこちらまで胸が熱くなりました。
技術だけでなく、“伝える相手をどう意識するか” という本質的な課題に直面していたんです。
SKY-HIのアドバイスはシンプルでした。
SKY-HI:「お客さんの真正面を見ればいい。そこに“伝えたい人”がいると思って」
たった一言ですが、その瞬間ライフの表情がふっと変わったのがわかりました。
視線が定まると、歌声に芯が生まれて、立ち姿まで凛としたんです。
さらに細かい姿勢や歩き方にもアドバイスが入ります。
猫背になりがちな部分を正されると、途端にパフォーマンスが“流れる”のではなく“刻まれる”ように変わっていく。
観ていて思ったのは、ライフはもともと声やダンスよりも雰囲気で空気を支配するタイプなんだということ。だからこそ、視線や姿勢のちょっとした迷いが彼の良さを曇らせていた。そこを乗り越えた瞬間、「あ、この人は一気に化ける」と確信しました。
小さな細部が積み重なって、大きな存在感になる。
ライフの成長は、まさにその証明だったと思います。
包容力ある声と自信の芽(タイチ)
この回で、ひときわ印象に残ったのが タイチ のパフォーマンスでした。
彼の歌声が流れた瞬間、スタジオの空気がふっと柔らかくなる。まるで包み込まれるような響きがあって、「あぁ、この声は特別だ」と直感させられました。
SKY-HIもその魅力を言葉にしています。
SKY-HI:「タイチの歌声やダンスには“拒絶されない力”がある。見ている人を優しく抱きしめるような包容力だね」
このコメントを聞いたとき、私自身も深く頷いてしまいました。
アイドルやアーティストには“カリスマ的な力”や“圧倒的な技術”が注目されがちですが、タイチのように“聴いた人を肯定してくれる声”は本当に稀なんですよね。
でも、そんな彼自身は自分のことを少し疑っていたようです。
タイチ:「グループの中で、自分って必要なのかな…個性が足りない気がして」
この弱音に胸がギュッとなりました。
才能があっても、自分の価値を見失うことって誰にでもありますよね。特に「個性が大事」と言われる世界では、優しさや包容力のように“目立たない強み”を持つ人ほど、不安になりやすいのかもしれません。
でもSKY-HIははっきり伝えます。
SKY-HI:「その優しさこそが個性なんだ。無理に派手な色を付ける必要はない」
その言葉を聞いたときのタイチの表情は、どこか安心したようで、それでいて「よし、信じていいんだ」と決意したようにも見えました。
彼の声は、誰かを奮い立たせる力ではなく、「生きてていいんだ」と思わせてくれる力を持っている。
それは、どんなに技術を積んでも簡単には手に入らない“天性のギフト”だと感じます。
この回で芽生えた自信が、タイチの声をさらに輝かせていくんだろうな、と期待せずにはいられませんでした。
5. プロの視点と次なる試練
プロとの比較を超える覚悟(SKY-HI)
練習や審査が進むにつれて、SKY-HIの言葉はどんどん核心に迫っていきました。
彼が繰り返し伝えていたのは、「プロの世界に出れば、必ず比較される」 という現実です。
SKY-HI:「世の中に出たら、必ず誰かと比べられる。避けられない。だからこそ、誰と比べられても大丈夫だと思えるくらい、自分の積み重ねに自信を持ってほしい」
この言葉を聞いた瞬間、スタジオの空気がぐっと重くなったのが伝わりました。
でもその重さは、決してネガティブなものではなく「本物になるための重み」。観ているこちらまで背筋が伸びるような感覚でした。
そして、その言葉の直後に明かされた“次なる試練”が衝撃的でした。
SKY-HI:「今回のガチプロ審査は、“バーサス・アーティスト審査”。君たちが戦う相手は、実際に活動しているプロアーティストです」
全員が一瞬息をのむ中、さらに追い打ちをかけるように告げられます。
SKY-HI:「しかもその相手は、BE:FIRST」
この瞬間、メンバーの表情は驚きと緊張で一気に変わりました。
憧れの先輩であり、目標でもある存在が、今度は“対戦相手”になる——。
観ていた私も思わず声が出ました。「え、ここでBE:FIRST!?」って。
ただの審査じゃなく、いきなりトッププロと同じ土俵で比べられるなんて、想像しただけで手が震えるレベルです。
でも、同時にワクワクもしました。
憧れを超えなければ本物にはなれない。だからこそ、これ以上ない試練だと思います。
SKY-HIの目は厳しくも温かく、「ここで君たちの本気を見せろ」と語っているようでした。
比較を恐れるのではなく、比較の中で輝きを証明する——。
それが、プロになるための最後の扉なんだと痛感させられるシーンでした。
まさかの対戦相手、BE:FIRST登場
ついに明かされた“ガチプロ審査”の相手。
それは、誰もが予想していなかった BE:FIRST でした。
SKY-HI:「今日、君たちが対戦するのは——BE:FIRSTです」
この一言で、会場の空気が一瞬にして張り詰めました。
驚きと緊張と、そして少しの歓声。みんなの表情は「信じられない」という顔と「やってやる」という顔が入り混じっていました。
BE:FIRSTといえば、彼ら自身が憧れてオーディションに飛び込むきっかけになった存在。
そのBE:FIRSTが、今は自分たちの“壁”として目の前に立つなんて、胸が熱くならないわけがありません。
観ているこちらも思わず息をのんでしまいました。
「え、この状況で戦うの?」「大丈夫?」「いや、むしろこれ以上ないチャンスじゃない?」
そんな感情が一気に押し寄せてきて、心臓の鼓動が速くなるのを感じました。
そして、同じ課題曲『Secret Garden』を、プロと同じステージで披露するという試練。
これはもう、実力を試される場であると同時に、憧れを超える瞬間を手にする唯一の舞台。
メンバーの一人は震える声でこう語っていました。
メンバーの声:「見とけよ。俺たちがアーティストとして一段上に上がる瞬間を」
その目には不安よりも決意が宿っていて、観ている私も「行ける、絶対に行ける」と心から思えました。
BE:FIRSTが登場した瞬間、ただのオーディション番組じゃない。
「夢と現実の境目」が完全になくなったんだと実感しました。
6. まとめ
憧れを超える瞬間
今回の【THE LAST PIECE Ep.09】は、一言で表すなら 「憧れを超えるための物語」 でした。
夜空の下で青春を感じながら始まったシーン。
そこから安心や不安、体調不良との葛藤、そして“ガチプロ審査”という現実の重さへと流れていく。
一人ひとりの表情や言葉から、プロになる覚悟が確かに芽生えているのを感じました。
特に衝撃だったのは、対戦相手として BE:FIRST が登場したこと。
憧れの存在を前に「食われるかもしれない」という恐怖があったはずです。
でも同時に、それ以上に「絶対に超えてやる」という強い眼差しがありました。
「憧れのままじゃ終われない。憧れを超えて、自分たちの時代をつくる」
その決意こそ、このエピソードの核心だと思います。
観ている私自身も、ただのオーディションを超えて「夢を現実に変える瞬間」に立ち会っているんだと感じて胸が震えました。
誰かと比べられることを恐れず、自分の武器を信じて突き抜ける姿は、アーティストだけでなく、私たちの日常にも重なるメッセージ。
憧れに追いつき、そして超える。
その挑戦はまだ続きますが、Ep.09は確かに「超える瞬間の始まり」だったと思います。
ネットのコメント
-
やっぱbf兄さんらは多忙やし顔出さないのかと思ってたら、1番でっけぇ現れ方してくれててさすがすぎた。
-
アイルザとレイコは母、MAZZELは兄、BE:FIRSTは父!全員最高!
-
半年会えていない兵庫にいる遠距離恋愛の彼女(インコ6羽)に向けてラブソング歌うAOI愛おしすぎるw
-
4年前は自分自身が壁として立ちはだかったけど、ラスピでは自分が育て上げたBE:FIRSTをラスボスに持ってくるのすごすぎるSKY-HI。少年漫画すぎる。
-
1:14:09最後のルイの「見とけよ…」に、この4年の想いが詰まってる。
-
19:48「ちなみに6羽」のテロップが好きw
-
befirst兄さん達の登場シーンかっこよすぎて100回見てる。
-
SOTA、ワールドツアー中で自分たちの方が練習できてないから緊張したって言ってました。
-
車から降りてくるシーンのBGMがTo The Firstなのエモすぎる。
-
「もうここにいます」で一応探してみるAOI可愛すぎる。
-
ビファ出てきた瞬間なんか鳥肌たった。
-
「すいません遅い時間まで」この一言にADAMの優しさが滲み出てる。
-
社長が先にふざけてるのに気付かず、REC中に突然リョウトが奇行に走ったと思って唖然とするユウタ面白い。
-
KANTAが生BEFIRSTを見て、キラキラ瞳が輝いているのが可愛いぃ!
-
靴が乾かずスリッパで練習に挑み叱られたRUIとスリッパを置いていったTAIKI。
-
BE:FIRSTが結成時に託された「トップをひた走ってくれること」がずっと続いてるのが泣ける。
-
TAICHIの涙が美しすぎた。拒絶しないあたたかい空気って本当に才能。
-
BE:FIRSTがアドバイスや応援じゃなく「立ちはだかる」ために来たのは激アツ。
-
ウケ狙いじゃなく普通にインコを想うAOIが尊い。
-
ビーファって見た目怖いかもだけど謙虚で良い先輩。
-
ザスト民の皆、今日まで生きててよかったな…。
-
ラスピはTHE FIRSTの完結編でもあるんだよね。展開激アツすぎる。
-
ゴイチが体調不良でも何かできるようにとお話しタイムを提案するカノンすき。
-
ビーファ登場の仕方が地球を救いにきたヒーロー感。アルマゲドンやないか。
-
カンタが食レポ苦手そうなのを察してフォローするライキ最高。
-
タイチのシーンでもらい泣き。社長の言葉も刺さった。
-
カンタの冷静さなんなんだ…体調崩しても黙々と自主練するのすごすぎる。
-
ビーファは貫禄がエグい。ルイの「見とけよ」は熱すぎる。
-
AOI君がガチでインコのこと想ってるのを受け止めるTAIKIが優しい。
-
社長に最上級の肯定をされたTAICHI、笑顔が輝きすぎてて胸が苦しい。
コメント