Mrs.GREEN APPLE『ライラック』の動画
Mrs.GREEN APPLE『ライラック』の歌詞
曲名:ライラック
アーティスト名:Mrs. GREEN APPLE
アニメ『忘却バッテリー』の オープニング
作詞:大森元貴
作曲:大森元貴
編曲:久保田真悟(Jazzin’park)・大森元貴
発売日:2024/04/12
過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように
思い出の宝庫
古いものは棚の奥に
埃を被っているのに
誇りが光って見えるように
されど
By my side
不安 喝采 連帯
濁ったりの安全地帯
グワングワンになる
朝方の倦怠感
三番ホーム 準急電車
青に似た
すっぱい春とライラック
君を待つよ ここでね
痛みだす人生単位の傷も
愛おしく思いたい
探す宛ても無いのに
忘れてしまう僕らは
何を経て 何を得て
大人になってゆくんだろう
一回だけのチャンスを
見送ってしまう事が無いように
いつでも踵を浮かしていたい
だけども難しいように
主人公の候補
くらいに自分を思っていたのに
名前も無い役のような
スピンオフも作れないよな
たかが
By my side
くだらない愛を歌う際
嘘つきにはなりたくない
ワサワサする胸
朝方の疎ましさ
ズラして乗る 急行電車
影が痛い
価値なんか無い
僕だけが独りのような
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない僕です
光が痛い
希望なんか嫌い
僕だけ置いてけぼりのような
夜が嫌い
一人が怖い
我儘が拗れた美徳
不完全な思いも
如何せん大事にしたくて
不安だらけの日々でも
愛してみる
感じた事のない
クソみたいな敗北感も
どれもこれもが僕を
突き動かしてる
鼓動が揺らすこの大地とハイタッチ
全て懸けた あの夏も
色褪せはしない 忘れられないな
今日を生きる為に。
探す宛ても無いのに
失くしてしまう僕らは
何のために 誰のために
傷を増やしてゆくんだろう
雨が降るその後に
緑が育つように
意味のない事は無いと
信じて 進もうか
答えがない事ばかり
だからこそ愛そうとも
あの頃の青を
覚えていようぜ
苦味が重なっても
光ってる
割に合わない疵も
認めてあげようぜ
僕は僕自身を
愛してる
愛せてる。
引用:https://www.uta-net.com/song/352984/
Mrs. GREEN APPLEとは?
Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)は、2007年に東京で結成された日本のロックバンドで、ポップ、ロック、エレクトロ、ジャズ、クラシックなど多彩なジャンルを取り入れた音楽を特徴としています。彼らの音楽はジャンルレスであり、どこか心地よいポップさと深みを感じさせるサウンドが魅力です。
メンバー紹介
Mrs. GREEN APPLEは、元々は4人組のバンドとしてスタートしましたが、メンバーが何度か変わり、現在のメンバーをご紹介!
- 大森元貴(Vo/Gt) – バンドのフロントマンであり、作詞作曲の中心となる人物。彼の力強い歌声と詩的な歌詞が特徴です。
- 若草恵(Ba) – バンドのベーシスト。彼のベースラインは、バンドのサウンドにしっかりとしたリズムと重厚感を与えています。
- 藤澤涼架(Key) – キーボードを担当し、バンドのサウンドに豊かなアレンジを加えます。
- 山中綾華(Dr) – ドラム担当。リズムの安定感を保ちつつ、曲にエネルギーを注ぎ込む役割を果たしています。
音楽スタイルと特徴
Mrs. GREEN APPLEの音楽は、ロックを基盤にしながらも多様なジャンルを取り入れたアプローチが特徴です。彼らのサウンドには、ポップなメロディと深い歌詞、さらに時にはエレクトロニカやジャズ的要素も感じられます。彼らの音楽の多様性は、幅広いリスナー層に支持されている理由の一つです。
- ジャンルの融合: ロックを中心にしながら、エレクトロニカ、クラシック、ポップス、ジャズなど、さまざまな要素を取り入れているため、飽きがこない。
- 歌詞: 歌詞は日常的なテーマから、哲学的、人生についての深い考察まで幅広く取り上げており、共感を呼ぶ内容が多いです。
代表曲とアルバム
Mrs. GREEN APPLEには数多くのヒット曲があります。代表的な楽曲とアルバムをいくつかご紹介します。
① 「青と夏」
この曲は、ポップで明るいメロディーと切ない歌詞が特徴で、特に学生や若者層に人気があります。青春の一瞬を切り取ったような歌詞が共感を呼び、彼らを広く知られるきっかけとなった曲です。
② 「インフェルノ」
ドラマ『火ノ丸相撲』のオープニングテーマとして使われたこの曲は、エネルギッシュで激しいロックサウンドが特徴です。歌詞も力強く、闘志を感じさせる内容が印象的です。
③ 「WanteD! WanteD!」
サビのキャッチーさとリズムが特徴のこの曲は、ポップでダンサブルなロックチューンです。テレビアニメ『ダイヤのA』のオープニングテーマとして使用され、注目を集めました。
④ 「Mrs. GREEN APPLE」
自分たちの名前を冠したこの曲は、バンドのアイデンティティを表現するかのような楽曲で、爽やかでありながらも深みを感じさせる一曲です。
⑤ 「Attitude」
シンプルでありながらも迫力のあるロックサウンドが印象的な一曲。歌詞には自己表現や個性を大切にするメッセージが込められており、彼らの音楽の魅力を感じさせます。
バンドの魅力
Mrs. GREEN APPLEの魅力は、その音楽性の広さと深さにあります。ポップでありながらもアート的な要素を取り入れることができるバンドは少なく、彼らはそのバランスを絶妙に保っています。また、大森元貴の力強い歌声と、時には儚く繊細な歌い方が、歌詞の持つ意味をより強く伝えてくれます。
さらに、彼らのライブパフォーマンスは、エネルギッシュで観客との一体感を大切にしている点でもファンを魅了しています。音楽だけでなく、彼らのメッセージやエネルギーも大きな魅力の一つです。
Mrs. GREEN APPLEは、ジャンルレスで多彩な音楽性を持つバンドとして、幅広いリスナーに愛されています。彼らの音楽は、リスナーに「共感」を与えるだけでなく、ポップさと深みを兼ね備えたサウンドが、常に新鮮で魅力的です。音楽だけでなく、その歌詞の内容やメッセージも、聴く人の心に深く響きます。
彼らの音楽に触れてみれば、きっとあなたもその魅力に引き込まれること間違いなしです!
Mrs. GREEN APPLE「ライラック」歌詞を考察!
「ライラック」に込められたテーマ
Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は、アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。歌詞全体からは 時間の流れ、青春の葛藤、成長の痛み、そしてそれを愛おしく思う気持ち が伝わってきます。ライラックの花言葉には 「友情」「青春の思い出」 などがあり、楽曲のメッセージともリンクしています。
青春の時間の流れと記憶
過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように
ここでは 時間の流れと人生の有限性 を意識していることが分かります。寿命が減ることは避けられませんが、思い出や経験という 「美しい数字」 は増やしていける。青春の儚さを感じさせる冒頭です。
変わりゆく自分と揺れる心
青に似た
すっぱい春とライラック
君を待つよ ここでね
痛みだす人生単位の傷も
愛おしく思いたい
「青に似たすっぱい春」は、未熟さと苦い経験が入り混じった青春 を象徴していると考えられます。また、「痛みだす人生単位の傷」=人生の中で深く刻まれる傷があっても、それすら 愛おしく受け入れたい という成長への意志が込められています。
自分自身の存在と葛藤
主人公の候補
くらいに自分を思っていたのに
名前も無い役のような
スピンオフも作れないよな
誰しも 「自分は物語の主人公だ」 と思いたいもの。しかし、現実の中では「名前のない脇役」のように感じることもある。これは 青春期特有のアイデンティティの揺らぎ を描いていると言えるでしょう。
影が痛い
価値なんか無い
僕だけが独りのような
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない僕です
影=過去の自分、または劣等感を示していると考えられます。「夜が嫌い」というのは、孤独や不安が募る時間だからかもしれません。自分自身に対する苛立ちや、人に優しくなれない不器用さも表現されています。
それでも進み続ける決意
探す宛ても無いのに
忘れてしまう僕らは
何を経て 何を得て
大人になってゆくんだろう
「探す宛ても無いのに」というフレーズが示すように、未来に確実な正解はない。それでも 迷いながらも成長し、大人になっていく 姿が描かれています。
雨が降るその後に
緑が育つように
意味のない事は無いと
信じて 進もうか
雨=困難や悲しみ、緑=成長や希望の象徴でしょう。どんな経験も 無駄ではない というポジティブなメッセージが込められています。
歌詞はアニメ 『忘却バッテリー』との関係はあるのか?
Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は、アニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。歌詞とアニメのストーリーを比較すると、深い関連性が見えてきます。
『忘却バッテリー』のストーリーとテーマ
『忘却バッテリー』は、記憶喪失をテーマにした青春野球アニメ です。かつて「怪物バッテリー」と呼ばれた清峰葉流火(投手)と要圭(捕手)。しかし、圭は記憶を失い、かつての野球の才能や過去の自分を忘れてしまいます。そんな圭を中心に、個性豊かな仲間たちと共に新たな青春を描く物語です。
この作品では、「過去を忘れても、今をどう生きるか」が大きなテーマになっています。
記憶と時間の流れ
過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように
『忘却バッテリー』では、圭が過去の記憶を失っているため、「思い出の価値」や「時間の流れ」が重要な要素になります。
この歌詞は 時間が過ぎ去る儚さ を描きながらも、「美しい数字=大切な経験」を積み重ねることの大切さを表しており、圭の失われた記憶と、新たな経験を積み重ねる青春の姿 に重なります。
失われたものと葛藤
主人公の候補
くらいに自分を思っていたのに
名前も無い役のような
スピンオフも作れないよな
圭はかつて名を馳せた天才捕手だったにもかかわらず、記憶を失ったことで「ただの普通の高校生」になっています。
この歌詞は、「かつての自分」と「今の自分」のギャップに苦しむ心情 にリンクしていると考えられます。
また、清峰葉流火も「圭が記憶を失ったことで、自分はどうすればいいのか」と葛藤する場面があり、この部分は二人の関係性にもつながるかもしれません。
迷いながらも進む青春
探す宛ても無いのに
忘れてしまう僕らは
何を経て 何を得て
大人になってゆくんだろう
圭は記憶を失い、「何を経て何を得て大人になっていくのか」すら分からない状態です。しかし、それでも前を向き、仲間たちと共に 新しい自分を作っていく 姿は、この歌詞と見事にリンクしています。
また、清峰や他のチームメンバーも、それぞれの過去や悩みを抱えながら、野球を通じて成長していきます。この歌詞は、彼ら全員の 青春の迷いと前進する意志 を象徴しているとも言えるでしょう。
乗り越えた先にある希望
雨が降るその後に
緑が育つように
意味のない事は無いと
信じて 進もうか
これは 「辛いことや困難があっても、その先には成長がある」 というメッセージ。
圭は記憶を失ったことで、野球という「過去の自分の証」を忘れてしまいました。しかし、それでも彼の周りには仲間がいて、新しい経験を積み重ねていきます。
『忘却バッテリー』の物語自体が、「過去を取り戻すこと」ではなく、「今をどう生きるか」に焦点を当てているため、この歌詞は まさに作品のテーマそのもの です。
まとめ
「ライラック」は、記憶を失った圭の葛藤と成長、仲間たちとの青春を象徴するような楽曲 です。
- 「過去を忘れた不安」 → 記憶を失った圭の心情
- 「それでも前に進む決意」 → 野球を通じて新たな青春を生きる姿
- 「迷いながらも仲間と共に成長する」 → 清峰やチームメンバーの絆
特に 「雨が降るその後に 緑が育つように」 という歌詞は、過去を失ったとしても、それが無意味ではなく、これからの成長につながるという希望を感じさせます。
そのため、「ライラック」は 『忘却バッテリー』のテーマに深くリンクしている楽曲 であると言えますね!
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