はじめに
「THE LAST PIECE」Ep.05、そのタイトルは 「Song of Us, Sing for You」。
舞台となったのは、どこか懐かしい小学校の校舎。
机や黒板、体育館の匂い…誰もが一度は過ごした場所で、20名の挑戦者たちが再び集まりました。
30名から20名へ――仲間の涙を背負って進んできた彼らに、新しい審査が始まります。
SKY-HI:「この曲は、10代、そしてかつて10代だったすべての人に贈りたい」
その一言で、空気がピンと張りつめました。
「ただ歌うんじゃない。“誰かのために歌う”ことが試されるんだ」――挑戦者たちの表情から、そんな決意と緊張が同時に伝わってきます。
そして今回の課題は、ただ歌うだけではありません。
与えられたのは BANVOXのトラックだけ。
そこから歌詞もメロディも振付も、ゼロから生み出さなければならないという、想像を絶するクリエイティブ審査でした。
私はこの瞬間、胸がぎゅっと掴まれるような気持ちになりました。
“夢を追う”って、楽しいことばかりじゃなくて、時に残酷で苦しい。
それでも彼らは、涙を拭いて前を向き、また新しい挑戦に飛び込んでいく。
その姿が、観ている私たちの心まで震わせてくれるんです。
この記事では、そんなEp.05の全貌を追いながら、挑戦者たちの葛藤や成長、そして「Song of Us, Sing for You」に込められたメッセージを丁寧に紐解いていきます。
👉 Team A「Lily」はどうやって誕生したのか?
👉 Team B「夢」はどんな想いで挑んだのか?
👉 SKY-HIが放った“心をえぐる言葉”とは?
その答えを一緒に探しながら、Ep.05の物語を振り返っていきましょう。
4次審査の幕開け ― SKY-HIが放った衝撃の言葉
舞台は小学校の教室。
挑戦者20名が机に向かい、静かに待っていました。
3次審査で仲間を見送り、自分が進む意味を考えながら――その空気は張りつめ、誰もが次の一言を待っていました。
そこでSKY-HIが口を開きます。
SKY-HI:「今回の課題は “Song of Us, Sing for You”。
この曲は、10代、そしてかつて10代だったすべての人に贈りたいと思っている」
挑戦者たちの目が一斉に揺れます。
「10代だったすべての人に…?自分の歌がそんなに広く届くのか…」
「正直、怖い。でも、逆にチャンスだと思いました」
SKY-HIはさらに言葉を重ねました。
SKY-HI:「ただ上手に歌えばいいわけじゃない。
君たちが“誰かのために”歌ったとき、初めて音楽は意味を持つ。
君自身の物語を、誰かの心に届けてほしい」
挑戦者たちは、互いに視線を交わしながら、その言葉をかみしめます。
「僕、いつも“自分のため”に歌ってきた気がします。
でも…誰かのために歌うって、どうすればいいんだろう」
「誰かを想うこと。それが歌になるんじゃないかな」
SKY-HIは微笑みながら、最後にこう付け加えました。
SKY-HI:「この審査で見たいのは、“技術”じゃなく“心”。
君たちがどんな想いを持って、誰に届けたいのか。
それが伝わった瞬間、必ず音楽は人を動かすんだ」
その場の空気が変わりました。
緊張だけでなく、“誰かのために歌う”という使命感と希望が漂い始めたのです。
私は画面越しにこのやり取りを見ながら、心を強く揺さぶられました。
夢を追う彼らにとっての歌は、自分を証明する武器であり、誰かに寄り添う祈りでもある。
そしてその言葉は、観ている私自身に向けられているようにも感じました。
「あなたは、誰のために歌い、誰のために生きますか?」
そんな問いかけが、静かに胸に残ったシーンでした。
課題はまさかの“楽曲ゼロから制作”
SKY-HIが挑戦者たちに告げた4次審査の課題は、想像を超えるものでした。
SKY-HI:「今回の課題は “Song of Us, Sing for You”。
BANVOXが用意したトラックを渡します。そこから歌詞も、メロディも、振付も…すべてゼロから創り上げてください」
教室中にざわめきが広がります。
KEITOやRUI、ADAMらの顔に驚きと不安が走りました。
KEITO:「えっ…歌詞も? 全部自分たちでやるんですか?」
RUI:「やばいな…そんなの初めてだよ」
ADAM:「逆に燃えるな。ゼロからってことは、完全に自分の色を出せるってことだろ」
SKY-HIは彼らを見渡しながら、真剣な表情で続けました。
SKY-HI:「ここから先は、“ただ歌える人”では通用しない。
君たち自身が音楽を生み出し、誰かに届けられるアーティストになれるかを試す審査です」
挑戦者たちは一斉に視線を交わし、緊張感がさらに高まります。
HAL:「作曲なんてやったことないけど…やるしかないよな」
REO:「俺も不安だ。でも、チームでやれば何とかなる気がする」
KAIRI:「歌うだけじゃなくて、“自分で作る”ってめっちゃ怖いけど…ちょっとワクワクもしてる」
そして流されたBANVOXのトラック。
未来的でエッジの効いたサウンドに、挑戦者たちの表情が一気に変わります。
AOI:「うわ、めっちゃカッコいい!」
KEI:「これは絶対面白い曲になる。…やってやろうぜ」
ADAM:「このビートに俺らの言葉を乗せたら絶対ヤバい!」
私はこのシーンを見ながら、彼らの表情が “不安”から“挑戦者の顔”へ切り替わっていく瞬間 に鳥肌が立ちました。
白紙のキャンバスに何を描くのか――そのワクワクと恐怖を背負いながら、挑戦者たちはついに新しいクリエイティブ審査へ踏み出したのです。
Team A「Lily」誕生までの波乱
Team Aのメンバーは KEITO・SHO・RUI・HAL・REO。
彼らに課されたのは、BANVOXのトラックを使って “ゼロから曲を生み出す” という試練でした。
最初の話し合いでテーマを決めようとしたとき、早速空気が重くなります。
KEITO:「わかりやすいラブソングにした方がいいと思うんだ。観てる人に伝わりやすいし」
SHO:「でも、それじゃ普通すぎるよ。せっかく自分たちで作れるなら、もっと強いメッセージを入れるべきだろ?」
二人の意見は真っ向から対立。
教室の空気が一気にピリつきました。
RUI(小声で):「どっちの言ってることも分かるけど…どうしたらいいんだろう」
HAL:「まずは書いてみようよ。やってみてから直せばいいじゃん」
REO:「俺はどっちの案でもやれる。でも、みんなで決めたい」
それでも歩み寄れないまま時間が過ぎ、ついにSHOが苛立ちを隠せずに口にします。
SHO:「このままじゃ何も生まれない。俺は自分の言葉で書くから」
KEITO:「それじゃチームじゃなくなるだろ!」
声がぶつかり、練習室の空気は凍りつきました。
そんな彼らに寄り添ったのが、見守っていた SKY-HI と Aile The Shota。
Aile The Shota:「音楽って、誰か一人のものじゃなくて“みんなで作るもの”だと思う。衝突は悪いことじゃないよ」
SKY-HI:「大事なのは“誠実さ”。自分の気持ちをそのまま歌にすることが、聴く人に一番届くんだ」
その言葉に、KEITOもSHOも少しだけ表情を緩めます。
KEITO:「俺も伝わりやすさにこだわりすぎてたかもしれない」
SHO:「ごめん、俺も強く言いすぎた。みんなで作ろう」
こうしてぶつかり合いながらも、お互いの考えを尊重する方向へと空気が変わっていきました。
彼らが生み出すことになった曲のタイトルは 「Lily」。
それは、“誠実に、素直に届ける音楽” を象徴する名前でした。
私はこのやり取りを見ながら、涙がにじみました。
仲間と意見がぶつかることは怖い。けれど、その先にしか“本物の音楽”は生まれないんだと。
Team Aの挑戦は、まさにそのことを教えてくれた瞬間だったと思います。
本番ステージ「Lily」披露
ついに迎えた本番。
ステージに立つ KEITO・SHO・RUI・HAL・REO の表情は、練習中の迷いや苛立ちを振り切ったように晴れやかでした。
イントロが流れた瞬間、会場の空気が一気に変わります。
柔らかく響くRUIの声から始まり、HALが感情を込めて続きます。
そこにREOの伸びやかな歌声が重なり、観客は息を呑みました。
観客の声:「え、めっちゃいい…」
別の観客:「心にスッと入ってくる」
サビに入ると、KEITOの力強い歌声とSHOのエモーショナルなパートが一気に会場を包み込みます。
練習で対立していた二人が、今は並んで同じ方向を見て歌っている――その姿に胸が熱くなりました。
パフォーマンスを終えた瞬間、会場からは大きな拍手が巻き起こります。
審査員のコメントも温かく、そして鋭いものでした。
SKY-HI:「君たちが作った“Lily”は、とても誠実だった。音楽ってこういうふうに届くんだよね」
Aile The Shota:「衝突があったからこそ、最後にここまでまとまったんだと思う。素直に感動したよ」
REIKO:「声が重なったときに“チームで一つになった”のを感じました」
歌い終えた5人も、それぞれの想いを口にします。
KEITO:「衝突もあったけど、最後に“Lily”をみんなで完成させられて本当に良かった」
SHO:「ラブソングにするかどうかでもめたけど…最終的には“誠実さ”を届けられた気がします」
RUI:「緊張したけど、観客の笑顔を見て楽しめました」
HAL:「歌ってる間に、不安よりも“ありがとう”の気持ちが湧いてきた」
REO:「このメンバーで“Lily”を歌えたことが宝物です」
私はこのステージを見ながら、心が温かくなりました。
“音楽は衝突から生まれる”――その言葉を体現したようなパフォーマンス。
Team B「夢」を描く挑戦
Team Bは ADAM・KEI・KAIRI・AOI の4人。
彼らに与えられたのは、同じくBANVOXのトラック。
しかしTeam Aが「Lily」という柔らかさを選んだのに対し、Team Bはもっとストレートで力強いテーマを掲げました。
ADAM:「俺たちは“夢”をテーマにしたい。まっすぐでシンプルだけど、だからこそ強い曲になる」
KEI:「賛成。言葉もメロディも、できるだけストレートに伝えたい」
経験豊富なADAMとKEIが方向性を固め、いざ制作が始まります。
しかし、作詞やラップ経験が少ない KAIRI と AOI にとって、この挑戦は大きな壁でした。
KAIRI:「書きたいことはあるんですけど…どう言葉にすればいいのか分からない」
AOI:「韻とか考えるの、すごく難しい。でも、挑戦したい」
悩む二人に、ADAMが真剣に寄り添います。
ADAM:「上手くまとめなくていい。自分の心にある“夢”をそのまま出せばいいんだ」
KEI:「俺らが音を支えるから。KAIRIとAOIの言葉が加われば、この曲はもっと強くなる」
言葉を探す苦しさに涙をにじませるKAIRIとAOI。
それでもノートに何度も書き直し、声に出してラップに挑戦する姿は胸を打ちました。
KAIRI:「夢を諦めない…その気持ちを込めたい」
AOI:「自分を信じるって、まだ怖いけど…今ここで書くことに意味がある気がする」
私はこの場面を見ながら、彼らが“歌う人”から“創る人”へと変わっていく瞬間を感じました。
苦手意識を抱えながらも、自分の言葉を振り絞る姿はとても人間らしくて、まぶしかったのです。
「夢」――それはまだ形にならないけれど、確かに心の奥にある光。
Team Bはその光を必死に手繰り寄せながら、曲を作り上げていったのです。
仲間との衝突と涙から見えたもの
4次審査の大きなテーマは「Song of Us, Sing for You」――つまり、“誰かと一緒に作ること”。
けれど、チームでゼロから曲を生み出す過程は決して簡単なものではありませんでした。
Team Aの衝突
「Lily」を作る過程で最初にぶつかったのは KEITO と SHO。
KEITO:「観ている人に伝わりやすいラブソングにした方がいい」
SHO:「いや、それじゃありきたりすぎる。もっと俺たちらしい強いメッセージを入れるべきだろ」
二人の声は次第に大きくなり、場の空気が凍りつきます。
RUI:「どっちも正しいと思うけど…時間がないから動き出したい」
HAL:「やってみて直すのもアリじゃない?」
REO:「俺はみんなが納得できる形にしたい」
結局、言い合いの末に互いが感情的になり、涙を浮かべる瞬間もありました。
でもその涙が、彼らに“仲間と向き合うことの大切さ”を思い出させたのです。
Team Bの葛藤
一方の Team B は、「夢」をテーマに進めながらも、作詞経験が浅い KAIRI と AOI が大きな壁に直面していました。
KAIRI:「言いたいことはあるけど…歌詞にするのが怖い」
AOI:「韻がうまく踏めない。みんなに迷惑かけてる気がする」
弱音を吐いた二人に、ADAMとKEIは真剣に応えます。
ADAM:「下手でもいい。自分の“夢”を言葉にすることが一番大事なんだ」
KEI:「完璧じゃなくていい。君たちの言葉が、この曲を特別なものにするから」
涙をこらえながら必死に言葉を紡ぐKAIRIとAOI。
仲間がその気持ちを受け止め、支え合いながら曲を完成させていく姿は、とても温かいものでした。
私はこの過程を見ながら、胸がぎゅっとなりました。
仲間と衝突するのは、それだけ本気だからこそ。
そして涙の先には、必ず「一人では見られない景色」が待っているのだと。
4次審査は、単なる“音楽を作る試験”ではなく、人と人とが向き合い、ぶつかり、許し合うドラマそのものでした。
私が感じたこと
Ep.05を通して一番強く感じたのは、**「夢は一人で見るものじゃない」**ということでした。
Team A「Lily」は、KEITOとSHOのぶつかり合いから始まりましたが、最後には互いを認め合い、誠実さを音楽に変えました。
Team B「夢」では、KAIRIとAOIが自分の弱さをさらけ出し、それをADAMとKEIが支えることで一つの歌になりました。
SKY-HI:「音楽は、誰かのために歌うことで初めて意味を持つ」
この言葉の意味が、Ep.05でははっきりと形になっていたと思います。
衝突や涙もすべて“音楽を届けるためのプロセス”だった。
その姿に、私はただの観客であるはずなのに「自分もまだ夢を諦めたくない」と心から思わされました。
夢を追うことは孤独だと思っていたけれど、彼らを見ていて気づきました。
仲間と一緒に歩くことで、夢はもっと強くなるのだと。
おわりに
「THE LAST PIECE」Ep.05 Song of Us, Sing for You。
小学校を舞台にした合宿審査は、挑戦者たちの成長と絆を鮮やかに映し出してくれました。
KEITO:「衝突もあったけど、“Lily”はチームみんなの宝物になった」
AOI:「苦しかったけど、夢を言葉にできてよかった」
その言葉からは、審査を超えた“人としての学び”が伝わってきます。
観ている私たちにとっても、ただのオーディション番組ではなく、人生を重ねてしまうような物語になっていました。
そして、次回Ep.06ではまた新しい試練が待ち受けています。
挑戦者たちがどんな歌を、どんな想いで届けてくれるのか――期待せずにはいられません。
👉 あなたにとっての 「Song of Us(私たちの歌)」 は、どんな意味を持ちますか?
次回予告 ― Ep.06「Seek The Voice」

Ep.05で披露された「Lily」と「夢」に続き、4次審査はいよいよ後半戦へ突入。
注目を集めるのは Team C と Team E。
彼らに与えられた課題はただひとつ――“自分の声を見つけること”。
SKY-HI:「ただ歌うんじゃなくて、“君自身の声”を探し出せ。それがここからの勝負だ」
不安と焦りに揺れる挑戦者たち。
「自分にしかない声」を探す作業は、スキル以上に心をえぐります。
「みんなすごすぎて、自分の居場所が分からなくなる」
「でも、だからこそ“俺の声”を見つけたい」
練習室では意見の衝突、涙、そして仲間を励ます声が飛び交います。
迷いながらも一歩ずつ進む姿は、まさに「Seek The Voice(声を探す旅)」そのもの。
そして迎える運命の結果発表。
最初に名前を呼ばれるのは誰なのか――?
緊張と静寂に包まれた教室で、挑戦者たちの表情が一斉に揺れます。
さらに次回は、思いもよらない評価が下されるシーンにも注目。
絶賛される者がいる一方で、厳しい言葉に涙する者も…。
Ep.06「Seek The Voice」は、“自分の声を見つける瞬間”をかけた運命のステージ。
その答えは、あなたの心を震わせるはずです。
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