パンダの町・白浜町に訪れた転機・・・
和歌山県白浜町――。
この町の名前を聞けば、多くの人が「パンダ」を思い浮かべるでしょう。
実際、白浜町のアドベンチャーワールドは、国内最多規模のパンダ飼育数を誇り、これまで数々の赤ちゃんパンダ誕生に沸いてきました。町内ではパンダをモチーフにした看板、お土産、ゆるキャラなどがあふれ、観光産業にとって欠かせない存在となっていました
しかし、2025年、契約満了に伴い4頭のジャイアントパンダが中国へ返還されることが正式に決まりました。
「パンダの町」というブランドイメージに大きな影響が出ることは避けられず、白浜町とアドベンチャーワールドは新たな観光戦略を模索する必要に迫られています。
そんな中、多くの人が気になるのはこの疑問です。
「次に白浜町のシンボルになる動物は何なのか?」
今回はこのテーマについて、徹底的に予想・考察していきます。
パンダ返還後、白浜町を支える次の主役は誰だ?
有力候補は「イルカ」!
筆者が最も有力と考えるのは「イルカ」です。
その理由を、大きく3つにまとめてみました!
1. アドベンチャーワールドの「マリンライブ」は圧倒的人気
アドベンチャーワールドと聞くとパンダが思い浮かびますが、実はイルカショー「マリンライブ」も非常に高い人気を誇っています。
イルカたちが繰り広げるダイナミックなジャンプや、人間のパフォーマーとの息の合った演技は、来園者の心をわしづかみにしてきました。
特に「Smiles」という演目では、イルカたちとトレーナーが作り出す心温まるストーリー仕立てのショーが話題となり、感動で涙を流す来園者も少なくありません。
つまり、アドベンチャーワールドにはすでに「イルカ=感動体験」という強力な資産が存在しているのです。
これをうまく活用すれば、「パンダの町」から「イルカの町」へのブランドチェンジもスムーズに進められるでしょう。
2. 親しみやすく、ビジュアル映えも抜群
イルカは、動物の中でも特に愛される存在です。
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スマートな体型と愛らしい顔つき
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高い知能を持ち、人との絆を感じさせる性質
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ジャンプや泳ぐ姿がフォトジェニック
こうした要素は、今のSNS時代に非常にマッチしています。
写真映えするイルカは、インスタグラムやTikTokなどの拡散力とも相性抜群。観光客が訪れたくなる理由づくりにもつながります。
パンダと同様にキャラクター化もしやすく、ぬいぐるみや雑貨などの土産物展開にも大きな期待が持てるでしょう。
3. 白浜の海との親和性
白浜町といえば、その名のとおり「白い砂浜」と「青い海」がシンボルです。
温暖な気候とリゾート地としての魅力も大きく、イルカという海の生き物との相性は抜群です。
これまで「パンダ=陸の魅力」にフォーカスしていた白浜町ですが、今後は「海=白浜の新たな魅力」として、自然と観光資源を一体化させたブランディングが可能になるでしょう。
特に、アドベンチャーワールドだけでなく、白浜町周辺ではイルカウォッチングツアーなども展開できる可能性があり、地域全体での観光促進にもつながると考えられます。
その他の候補動物たち
もちろん、「イルカ」以外にも白浜町の新たな顔となりうる動物たちは存在します。ここでは、その他の有力候補を紹介します。
ペンギン
アドベンチャーワールドでは多くのペンギンが飼育されており、来園者にも人気です。
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歩き方がかわいらしく、親しみやすい
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南極や雪のイメージで差別化も可能
ただし、白浜町の温暖な気候とはイメージが少しミスマッチになる懸念もあり、「町の顔」とするには難しいかもしれません。
サファリ系の大型動物(ライオン・キリンなど)
アドベンチャーワールドのもう一つの魅力である「サファリワールド」に登場する動物たちも、一定の人気があります。特にライオンやキリンは子どもたちに大人気です。
ただし、これらは「パンダに代わる顔」というより、脇を固める存在といえるでしょう。
白浜町の観光戦略はどう変わるべきか?
今後、白浜町とアドベンチャーワールドは「ポスト・パンダ時代」を迎えます。
ただ新たな動物を推すだけではなく、町全体の観光のあり方を見直す必要があるでしょう。
ポイントは以下です。
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イルカを中心に「海と癒し」をテーマに据える
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リゾート体験とアニマルエンターテインメントを組み合わせる
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アドベンチャーワールドだけでなく、白浜町全体の観光資源を連携させる
例えば、アドベンチャーワールドでイルカと触れ合い、白浜の海岸でマリンスポーツやスパを楽しむ、という一連の流れを観光ルート化することも考えられます。
まとめ:白浜町は「パンダの町」から「海とイルカの町」へ
白浜町にとって、パンダ返還は確かに大きな痛手です。
しかし裏を返せば、観光地として新たなブランドを築く絶好のチャンスでもあります。
かわいらしさ、親しみやすさ、ビジュアル映え、自然との親和性――。
すべての条件を満たすイルカは、白浜町にぴったりの次世代シンボルといえるでしょう。
今後、どのような形で白浜町が「ポスト・パンダ戦略」を展開していくのか、非常に楽しみですね!
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