「元金保証」「勝率9割」は本当だったのか
副業紹介からLINEでつながったオンラインカジノの「自動運用」案件。矢野浩太(仮名)と名乗る人物が持ちかけたのは、バカラをシステムが自動で運用し、10日ごとに利益の40%を手数料として受け取るという仕組みだった。元金保証・補填までうたっていたこの話は、果たしてどんな結末を迎えたのか。新宿109 KENZOらによる突撃取材の内容をもとにまとめた。
POINT
- 被害額は合計30万円+別ルートの10万円=あわせて約40万円が矢野名義口座へ
- 「システムエラー」で残高0円→実際は賭けて溶かしていたことが後に発覚
- 対面追及で本人を否定→LINE履歴の矛盾を突かれ発言が二転三転
- 最盛期は参加者約500人、元金保証を約束したため補填不能に
- その場で30万円返済、残りは分割振込を約束
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副業LINEからバカラ自動運用へ誘導された経緯
被害者は副業紹介をしている仲介人から公式LINEへ誘導され、「オンラインカジノでお金を増やせる」との話を受けた。その後つながったのが矢野浩太(仮名)だった。矢野は、システムが自動でバカラサイトに賭けて資金を増やすと説明し、代理運用のためにアカウントIDとパスワードを預かる形を取っていた。
2024年5月19日に運用がスタートし、翌日には20万円が23万円に増えたとの報告があった。順調に見えた資金は、5月31日、「既存客のソフトウェアメンテナンス」を理由に残高が0円表示になる。矢野側は「メンテナンス終了後に戻る」と説明していたが――。
Q. 残高が0円になったのは本当にシステムエラーだったのか?
A. 被害者がカジノ側に直接問い合わせたところ、実際に賭けが行われ、正常に残高がゼロになった履歴が確認された。この事実を突きつけられた矢野は、後に「システムが暴走して賭けてしまった」と説明を変えている。
40%の手数料と元金保証という危険なセールストーク
矢野が提示していた条件は、10日ごとに利益の40%を手数料として徴収し、運用資金がゼロになった場合は補填するというものだった。被害者は最初に20万円を入金し、一時は残高が64万円まで増えたとされる時期もあったという。矢野はこの時点で、利益に対する40%として9万6,000円を受け取っている。
しかしその後、出金することのないまま残高は再びゼロに。追及側からは「最終的に資金がゼロで補填もされていないのに、手数料を受け取る理由がない」と厳しく指摘された。
| 時期 | 出来事 | 金額 |
|---|---|---|
| 2024年5月19日 | 運用スタート、翌日には利益報告 | 20万円→23万円 |
| 2024年5月31日 | 「メンテナンス」を理由に残高0円表示 | ― |
| 2024年6月15日 | 元金を戻すため追加入金 | 10万円 |
| 2024年1月5日 | 別ルートから矢野名義口座へ振込 | 10万円 |
| 合計 | オンラインカジノ側+矢野名義口座 | 約40万円 |
対面追及で発覚した数々の矛盾
被害者側は別アカウントを使って矢野との面会を設定し、直接対面での追及に踏み切った。当初矢野は「自分は矢野浩太ではない」「今日は待ち合わせではない」「被害者から連絡は来ていない」などと否定を重ねた。
しかし、公式LINEのQRコードや、被害者から実際に届いていたLINEメッセージの履歴を示されると、矛盾が次々と明らかになっていく。矢野は最終的に、最盛期にはバカラ案件の参加者が約500人いたこと、元金保証を約束したために資金を溶かし、多数の補填対象者が発生していたことを認める発言をした。
100万円デポジット発言も虚偽だらけ
追及の中では、矢野が別アカウントとのやり取りで「デポジットとして100万円を持参する」と約束していたことも発覚した。矢野は当初この待ち合わせ自体を否定していたが、LINE履歴を示されると一転して認めている。
持参できなかった理由について、矢野は「電話があった」「LINEで来た」「昨日決まった」など説明のたびに話が変わり、相手の名前まで混同する場面もあり、追及側から虚偽を重ねていると厳しく批判された。
その場で30万円を返済、残額は分割振込の約束
最終的に矢野はその場で30万円を返済することになった。ただし被害者側の整理によれば、このうち10万円は別の被害者への返済分にあたるため、今回実質的に回収できた金額は20万円。残る約29万6,000円については、7月10日と8月10日の2回に分けて振り込むとの約束が交わされた。
被害者は詐欺として警察へ被害届を提出する意向を示しており、受理はされていないものの来署を求められているという。
まとめ:こんな勧誘文句には要注意
- オンラインカジノ・バカラの「代理運用」「自動運用」
- 「元金保証」「初月で現金回収」といった謳い文句
- 「勝率9割超え」など現実的にあり得ない実績アピール
- 手数料と称して定期的に金銭を要求される仕組み
こうした条件が揃った案件は、通常のギャンブルではあり得ない好条件であり、警戒が必要だ。
【タイムスタンプ付き】動画の流れが分かる時系列まとめ
動画を実際に視聴しながら要点を確認したい方のために、主要な場面を時間軸で整理した。
00:00 ~ 被害者ヒアリング
- 00:00:04 副業紹介から公式LINEへ誘導された経緯を説明
- 00:00:17 「矢野浩太」につながったと証言
- 00:00:37 「増えてはいたが、システムエラーで残高が0円に」
- 00:01:00 元の残高に戻すため追加で10万円を入金したことを説明
- 00:01:09 「その後から段々連絡が取れなくなった」
01:20 ~ ナレーションによる事件概要
- 00:01:27 矢野が「自動運用」で被害者に30万円を振り込ませたと説明
- 00:01:41 システムエラーを理由に手数料10万円で資金が戻ると言われたと紹介
- 00:01:49 「ここからが矢野の逃亡劇の始まりだった」とナレーション
02:33 ~ 運用条件・手数料の詳細
- 00:02:57 「10日ごとに40%」の手数料条件を説明
- 00:03:09 「運用資金が0になったら補填します」という約束の存在を確認
- 00:03:46 カジノ側への問い合わせで、実際に賭けて残高0になった実績が判明
- 00:04:00 矢野の説明が「システムが暴走して賭けちゃって0になりました」に変化
04:10 ~ LINE履歴で判明した時系列
- 00:04:12 2024年5月19日、矢野浩太をLINEに追加したことを確認
- 00:04:52 オンラインカジノのアカウント情報を代理運用のために渡したと説明
- 00:04:56 5月20日、20万円が23万円に増えたとの報告があったことを確認
- 00:05:06 5月31日、「ソフトウェアのメンテナンス」を理由に残高0円表示になったことを示すLINE文面を提示
- 00:05:27 6月15日にさらに10万円を振り込んだことを確認
- 00:05:32 7月19日頃から返信が遅くなり、約2か月で連絡不能になったと証言
06:07 ~ 突撃前の状況整理
- 00:06:07 「矢野がオンラインカジノで資金を溶かしてしまったと考えられる」とナレーション
- 00:06:14 被害者が別アカウントを作成し、矢野と面会の約束を取り付けて突撃することを予告
- 00:06:40 別ルートから矢野浩太名義の口座へ10万円を振り込んだ経緯を説明
07:04 ~ カフェでの接触
- 00:07:04 矢野が既にカフェにいたことを確認
- 00:07:53 「先ほど見られた時に気づかれたのだろうか?」と、矢野が席を離れようとする様子を捉える
- 00:08:46 「矢野浩太でしょ?」の問いかけに「いや、違います」と否定
08:53 ~ 本人確認と最初の矛盾
- 00:08:54 「お前カジノでさ、バカラやってたよな?」に対し「めっちゃ昔にやってましたよ」と発言
- 00:09:03 「補填されるって言って補填されてないからさ」と追及が始まる
- 00:09:29 カフェでの対面を渋る様子を見せるが、最終的に着席
10:28 ~ 500人規模の被害と元金保証の告白
- 00:10:29 「全盛期多分500人くらいやってる人がいて」と参加者規模を証言
- 00:10:39 「元金保証しますよって言っちゃってた」ことを認める
- 00:10:43 「最初溶かしてしまって、その後の補填が僕の方の分も溶かしちゃった」と説明
- 00:10:55 「連絡無視する必要ななくない?」との追及に「僕の方に連絡きてないんで」と反論
- 00:11:17 LINE画面を確認され、実際にはメッセージが届いていたことが発覚
13:03 ~ 広告の勝率アピールを追及
- 00:13:03 「初月で現金回収」「1日50~100勝」「初月9割超え」の広告内容を提示
- 00:13:29 「その時の勝率を書いてました」と釈明
- 00:14:24 「そもそもバカラとかオンラインカジノとか勝率9割とかありえない」と本人が認める
- 00:14:41 「正直強気ではありました」と元金保証を付けた経緯を説明
16:12 ~ 手数料9万6,000円の追及
- 00:16:13 運用させたら残高が64万円まで増えたことを確認
- 00:16:27 その後64万円から手数料40%として9万6,000円を受け取ったと証言
- 00:16:37 「結局0になってるのに9万6千円取る理由ってなんなの?」と追及
- 00:17:15 被害者からのLINEが実際に届いていたことをその場で確認
17:55 ~ 矢野名義口座への10万円とキャッシュカード
- 00:17:55 2024年1月5日に矢野浩太名義の口座へ10万円が振り込まれた件を追及
- 00:18:20 「僕はもうキャッシュカード持ってないです」「仲介人に預けたままです」と説明
- 00:18:30 銀行口座を他人に渡す行為自体が問題だと指摘される
19:22 ~ 100万円デポジット発言の発覚
- 00:19:24 「今日100万持ってきてるんでしょ?」との問いに「いや持ってないです」と否定
- 00:19:31 別アカウントに100万円のデポジットを指示していたことをナレーションで説明
- 00:19:44 「今日待ち合わせとかじゃないです」と当初否定
- 00:20:06 別アカウントとのLINE履歴が一致し、待ち合わせを認める
21:23 ~ 二転三転する言い訳
- 00:21:28 「30万は持ってきてたんで、30万先に渡させてもらって」と発言
- 00:21:43 残り70万円は「10日にずれた」と説明
- 00:22:37 電話・LINE・日付の説明が食い違い始める
- 00:23:25 相手の名前を「岩崎さん」「長田さん」と混同
- 00:24:57 「全然さっきと違うやんけ全部昨日やんけお前」と嘘を指摘される
25:43 ~ 返済の約束と面会終了
- 00:25:47 「30はあって、30は返させて頂いて残りが19万6千円」と発言(後に29万6千円と整理)
- 00:26:13 7月10日と8月10日の2回に分けて振り込む約束を交わす
- 00:26:20 「いつもみたいに2日後とかにキャンセルとかしないで」と念押し
- 00:26:27 「すいませんでした、また連絡します」で面会終了
26:31 ~ 事後まとめと今後の方針
- 00:27:24 「さすがにKENZOも怒ってました」と面会の様子を振り返る
- 00:27:33 30万円のうち10万円は別の被害者分の返済であり、実質回収額は20万円と整理
- 00:27:44 残る29万6,000円について、2回に分けての支払いを見守る方針を確認
- 00:28:09 オンラインカジノの代理運用・元本保証・短期での元金回収を謳う勧誘への注意喚起で締めくくり
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